おうちサロンを開業するにあたって大切なのが内装へのこだわりです。
生活感が残っているとサロンらしくない空間になってしまい、お客様に一度来ていただいてもリピートにつながりにくくなります。
お客様は非日常的な空間を求めてサロンに足を運んでくださるので、満足してもらえるような内装にしましょう。
開業に向けての予算が限られている場合でも、工夫次第で雰囲気のあるオシャレなおうちサロンにできます。
この記事では、自宅でサロンを開業したい人向けに内装のコツとアイデアを紹介しますので、お客様に喜ばれるサロンにしたいなら必見です!
おうちサロンの内装を考えるときに重要な5つの場所
おうちサロンを開業するにあたって、最もこだわりたいのがサロンの内装です。
サロンに足を運んでくださるお客様は、非日常的な空間で時間を過ごすことを求めています。
生活感のあるサロンだと、お客様はリラックスして過ごすことができません。
“お客様がどれだけ日常からはなれて過ごすことができるか”が大事ですので、自宅でサロンを開業する際は以下の5つの場所の内装にこだわりましょう。
- 門
- 玄関
- サロン室内
- トイレ
- 廊下
門
一戸建てでおうちサロンを開業する場合、門から玄関までの雰囲気がお客様の第一印象になります。
玄関の扉を開けるまでに、ワクワクできるサロンだとお客様はそれだけで日常を忘れることができるはずです。
できれば、サロンのコンセプトに合わせた小物やお花を用意しましょう。お客様が、思わずおうちサロンの扉を開けたくなれば成功です。
マンションでおうちサロンを開業する場合も、玄関の扉や廊下に小物や植物を置くだけで雰囲気は変わります。
看板やウエルカムボードもお店の雰囲気に合わせて用意できると、お客様だけでなく道行く人の目にも止まりやすくなります。
玄関
おうちサロンを開業するにあたって、いちばん気をつけておきたいのが玄関です。
玄関は家族も利用する場所なので、生活感がとても出やすいです。
とくに、お子さまがいる場合、泥だらけの運動靴が出しっぱなしになっている、ボールやヘルメットなどが散かっていることもあると思います。
生活感のあふれるものは完全に収納できるように、収納スペースやラックを用意していつでもきれいな状態を保てるようにしましょう。
また、玄関で気になるのがその家の生活臭です。住んでいる人には気づきにくい臭いですが、外からきたお客様には気になります。
まめに換気を行うのはもちろんですが、空気清浄機やアロマポッドなどを置くことで、お客様におもてなしのイメージをしっかりと伝えることができます。
サロン室内
おうちサロンを開業するにあたって大切なことは、生活感を出さないことです。
そのため、サロンに使用する部屋はできるだけ玄関に近い部屋にしましょう。
サロン室内に入った瞬間に目の前に非日常的な空間がひろがると、お客様は自然と気持ちが高揚しておうちサロンに対する印象がグッと良くなります。
サロン室内を非日常的な空間にするためには壁紙やカーテンのデザインがポイントになります。
大きな面積を占めるので、サロンのコンセプトに合わせたものを用意することをおすすめします。
費用が気になる場合は、貼ってはがせるタイプの壁紙を自分でDIYすることもできますよ。
トイレ
トイレは生活感が残りやすい場所です。
清潔であるのはもちろんですが、その上でアロマの香りを漂わせたり、生活感を感じさせないデザインの壁紙に変更したり、小物や雑貨で非日常を演出することを忘れてはなりません。
上質なタオルを用意するだけでも特別な空間になります。
室内を暗くして施術を行うリラクゼーションサロンの場合は、トイレの照明も薄暗くした方が、お客様は違和感なくリラックスして使用できます。
家族で使用するときに照明を暗くできない場合は、間接照明を活用することもおすすめです。
廊下
廊下はその家の暮らしがあふれやすい場所です。
できれば廊下を通らずにお客様をお出迎えしたいところですが、どうしても難しい場合もあると思います。
その時は、できるだけ日常を感じさせないように照明を暗くしましょう。
フットライトで雰囲気を演出し、観葉植物で生活感を減らすこともできます。
玄関と同じように生活臭が染みついている場所なので、消臭はしっかりとしましょう。
アロマの香りに合わせた癒しのBGMをかすかに流すと非日常の雰囲気が増します。
おうちサロンの内装にかかる費用
おうちサロンを開業するにあたって自宅の内装を考えていくと、その費用が気になりますよね。
内装工事やデザインを業者に依頼する場合と、自分でDIYする場合ではその費用は大きく異なります。
業者に工事を依頼するにしても、自分でDIYするにしても、サロンのコンセプトに合った雰囲気の部屋を用意することはおうちサロンの成功に必要な初期投資です。
おうちサロンを非日常的な空間にすることは、お客様の満足度を上げることになります。
以下の費用を参考に、できるだけお店のコンセプトを再現できるような計画を立てましょう。
自分で内装を行う場合
自分で内装工事を行う場合、手軽にできるのが壁紙やカーテンの変更です。
最近は、貼ってはがせるタイプの壁紙が数多くあります。インターネットでもかんたんに購入でき、賃貸物件でも使用できるのが魅力です。
費用も45cm×250cmで1,500円前後と手ごろな価格になっています。
同じように、フロアクッションのシートもおすすめです。クッションシートを敷くことで床の傷を防ぐことができます。
また、サロンのコンセプトに合わせて部屋の雰囲気を一気に変えることができます。
玄関の雰囲気もシートを活用することで一変させることができます。こちらも1m800円程度から手に入ります。
自分で内装をDIYする場合は、材料費だけでなく人件費も安く抑えることができます。
カラーボックスを使った収納や手作りカーテンなどを用意すれば、おうちサロンを10万円以内で完成させることもできますよ。
内装工事を依頼する場合
内装工事を業者に依頼する場合、コンセプトに合わせた内装をデザインから考えてもらうこともできます。
使用する部材や施工方法の幅は広く、自分でDIYするよりも上質な空間を仕上げることができます。その分、費用は多く見積もる必要があります。
例えば、10畳の部屋をおうちサロンとして使用するために業者に依頼した場合、デザイン料や施工費の相場は25~50万円前後です。
また、業者にサロン室内の内装を依頼した場合、玄関やトイレもそれに似合う内装を行うことをおすすめします。
お客様にとっては、サービスを受けるサロン室内だけでなく、目にする場所はすべておうちサロンの一部として映るからです。
おうちサロンの内装をオシャレにするコツ
おうちサロンは居心地の良さがお店選びの大切な要素になります。
生活感を消し、「リラックスできる」「旅行にきた気分になる」など、お客様が非日常を味わえる空間に整えることが最も重要です。
何度も足を運びたくなるオシャレなおうちサロンにするためのポイントをいくつか紹介します。
- おうちサロンのコンセプトを決める
- 生活感を徹底的に隠す
- 照明でムードを演出する
- デコレーションスペースを設ける
おうちサロンのコンセプトを決める
おうちサロンのコンセプトを決めるときは、ターゲットとなるお客様の年齢や性別、ライフスタイルからコンセプトを決めます。
コンセプトが決まったら、コンセプトに合わせておうちサロンのデザインや小物を選んでいきます。
コンセプトがはっきりしていると、おうちサロンに統一感がでます。ごちゃごちゃしていない空間はお客様が日常から離れるための重要な要素です。
サロン室内で使用する色は3色までにする
サロン室内で使用する色を3色にまとめます。
3色のうち、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%の割合にすると、非日常空間が違和感なく演出できるとされています。
この時もお店のコンセプトに合わせて色を選びます。自分が好きな色よりも、お客様が好みそうな色や、リラックスできそうな色にすることが大切です。
生活感を徹底的に隠す
おうちサロンにいらっしゃるお客様は日常を忘れることを目的としています。
そのため、お客様の目にふれる場所にある生活感のあるものはすべて収納します。
玄関先の傘や上着、トイレ内のストックや清掃用具は見落としがちなので注意が必要です。
照明でムードを演出する
照明は、おうちサロンを非日常的な空間に演出できます。
明かりを薄暗くすることでお客様はゆったりとリラックスすることができます。逆に開放感を演出したい場合は天井に明るい照明をつけます。
ネイルサロンの場合は手元を確認するためのライトは実用性を重視するなど、サービス内容に合わせた照明を用意することも大切になります。
デコレーションスペースを設ける
非日常的な空間をより演出するには、デコレーションスポットがおすすめです。生活にはない余白を感じさせることで、心にもゆとりが芽生えます。
飾る小物の季節感を意識することでリピータのお客様の心をつかむこともできます。
オシャレなおうちサロンの内装例を紹介
おうちサロンの内装を考えるコツはおわかりいただけましたか。
頭の中のイメージがふくらんできたら、今度はイメージを具体的にすることが必要です。
インターネットには、さまざまなおうちサロンが紹介されています。写真を参考に、おうちサロンのコンセプトを具体的にしていきましょう。
参考:https://roomclip.jp/photo/6eQp
玄関のまわりのディスプレイがわくわくさせてくれます。扉の雰囲気もお店に合わせてあり、生活感を感じさせません。
参考:https://roomclip.jp/photo/gH2x
モデルルームのようにきれいな洗面所。ディスプレイにも統一感があります。
参考:https://roomclip.jp/photo/bWv7
清潔感にあふれたオシャレなトイレ。シンプル過ぎず、必要最低限のものは用意されている心づかいが素敵です。
参考:https://roomclip.jp/photo/dQlM
明るくて開放感があるネイルサロン。アクセントカラーの使い方が上手です。
参考:https://roomclip.jp/photo/McoL
和室の雰囲気を活かしたよもぎ蒸しサロン。小物の選びのテイストにセンスを感じます。
参考:https://roomclip.jp/photo/rT4e
自宅の一室とは思えない美容室。小物が多くても雑多な印象を与えない空間に仕上がっています。
まとめ
おうちサロンの開業に向けて最も大切なことは、お客様が日常を忘れられる非日常的な空間を演出することです。
そのためには、お店のコンセプトをしっかりと決め、お客様目線でデザインや小物を選びましょう。
内装のデザインや工事は業者に依頼することも、自分でDIYすることも可能です。
予算やコンセプトに合わせて内装を進め、素敵なおうちサロンを開業させましょう。
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