おうちサロンを開業するにあたってまずすべきことは、サロンのコンセプトを決めることです。
コンセプトとは、お店の方向性やアピールにもつながる特徴と言い換えても良いでしょう。
コンセプトを決めなくてはその後の準備が進まないため、最初にしっかりと調査した上で定める必要があります。
この記事では、コンセプトの決め方やNGなコンセプト例、コンセプトを決めたらやることをご紹介します。
おうちサロンのコンセプトが集客の鍵を握る理由
現代社会では、多くの商品やサービスが飽和しており、消費者がそれらを選ぶ立場にあります。
つまり、おうちサロンのオーナーの方は数多くサロンがある中で自分のサロンを消費者に選んでもらう必要があるのです。
選んでもらう上では、コンセプトが非常に重要になります。
コンセプトがはっきりしていないとお客さんの目に留まりません。
競合店舗と比較された時にも魅力的に映らず、最終的に他店舗に行ってしまうかもしれません。
コンセプトを明確に定め、自分のサロンの魅力をアピールできて初めて集客につながります。
コンセプトを蔑ろにしてしまうと、いかにサービスが優れていても集客で失敗してしまうため、コンセプトはしっかり決めましょう。
おうちサロンのコンセプトの決め方
おうちサロンのコンセプトを決める上で参考になる方法を3つご紹介します。
なかなか決まらず悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてください。
– おうちサロンのコンセプトの決め方 –
- 自分の強みから考える
- 人気サロンからアイデアを得る
- ターゲットから逆算して考える
自分の強みから考える
まず、コンセプトを決める上でどんなコンセプトでも実現可能ということではない、ということを理解する必要があります。
たとえば、自分に経験やノウハウがあまりない場合は高品質なサービスをコンセプトにすることはできません。
接客があまり得意でない場合も、接客面での質の良さをコンセプトにすることは難しいでしょう。
スキルに自信があるのか、接客面で優れているのか、空間作りが得意なのかによって打ち出すコンセプトは変わっていきます。
まずは自分にはどのような強みがあるかを考え、それをベースに考えましょう。
人気サロンからアイデアを得る
コンセプトというのは、自分の頭の中だけで考えてもすぐには思いつきません。
その際、すでに人気がある他のサロンからアイデアや情報を得ることはとても大切です。
もちろんコンセプトをそっくりそのまま真似することはよくないですが、参考程度であれば多くの人がやっています。
ホットペッパービューティーなどのポータルサイトを見れば、自分の地域の人気サロンや様々な地域のサロンの情報を見られます。
また、どのサロンもコンセプトを全面に打ち出してPRしているため、参考になるコンセプトは多いでしょう。
自分の目指すサロンに近そうなサロンを探し、人気につながりそうなコンセプトを参考にして自分のサロンのコンセプトを決めましょう。
ターゲットから逆算して考える
自分のサロンのターゲットから逆算してコンセプトを決めることもおすすめです。
たとえば、高齢の女性をターゲットにしようとした場合、「落ち着いた空間で上品なサポートを受けることができます」といったコンセプトが効果的です。
一方で、流行に敏感な若者をターゲットにする場合は「おしゃれな店内でインスタ映え間違いなし」というコンセプトが効果的です。
このように、ターゲットを先に決めることでその層に刺さるコンセプトを考えればいいため、何も情報がない場合と比較してコンセプトが決めやすくなります。
日常生活の中で商品やサービスに目を向ける
コンセプトは、基本的にどんな商品やサービスにも設定されています。
つまり、日常生活の中に潜むあらゆる物事にコンセプトはあるのです。
とくに大企業の商品ならコンセプト設計もしっかりされているでしょう。
ぜひ、日常生活の中で目にする商品やサービスに対して「どういうコンセプトなんだろう」という目を持ってみてください。
そうすることで、自分の中でコンセプトにできる候補が増えていくはずです。
こんなコンセプトはNG!
コンセプトを決める上でNGとなるコンセプトを紹介します。
自分のサロンのコンセプトを決める時にはなるべく避けるようにしましょう。
– やめた方がいいコンセプト –
- 価格の安さだけをコンセプトにする
- 曖昧なコンセプト
- コンセプトの詰め込みすぎ
価格の安さだけをコンセプトにする
サービスや接客面で差別化をすることができない場合、とにかく価格の安さだけをコンセプトにしてしまうことがあります。
しかし、価格だけに特化したコンセプトはおすすめできません。
というのも、価格の安さをコンセプトにしてしまうと、もし近隣に新しく安価なサロンがオープンした場合、自分のサロンコンセプトが霞んでしまうからです。
そのサロンと戦っていくためには更に価格を下げることになってしまい、利益がどんどん減ってしまいます。
価格だけをコンセプトにしてしまうと、価格競争で消耗してしまうことが多いため、なるべく避けましょう。
曖昧なコンセプト
また、コンセプトを決める上で「落ち着いた空間」や「質の良いサービス」などは曖昧すぎるので避けた方がいいです。
何がどう優れているから落ち着くのか、どういった技術や資格があって質の良いサービスなのか、そこまで具体的に打ち出す必要があります。
曖昧なコンセプトでは他のサロンと差別化することができないため、なるべく具体的な要素を盛り込んだコンセプトにしましょう。
コンセプトの詰め込みすぎ
コンセプトとは通常、自分のサロンの中で最も強く押し出したいアピールポイントを1つに定めることが多いです。
多くても2つぐらいにしないと、一つひとつのコンセプトの魅力が伝わりづらくなってしまいます。
そのため、コンセプトを決める際は複数の要素を入れようとするのではなく、1つのポイントのみを込めるようにしてください。
複数の要素を詰め込みたくなる気持ちもわかりますが、かえって中途半端になりお客様に響かなくなってしまいます。
また、コンセプトが複数あるとそれをホームページやチラシなどで伝えようとした際も、一つひとつのアピールが弱くなってしまいます。
そういった点からも、コンセプトはなるべく一つに絞るようにしましょう。
おうちサロンのコンセプト例
おうちサロンを運営する上で参考になりそうなコンセプトの具体例を3つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
国家資格を有したスタッフが質の高いサービスを提供します
質の高さをPRするために「国家資格を有した」という文言を入れることにより、コンセプトを強調することができます。
また、人間は国家資格と聞くだけで安心して信頼する心理的な傾向があるため、技術力をコンセプトにしたい場合はなるべく資格面をアピールしましょう。
インスタ映え間違いなし!おしゃれな空間で施術が受けられます
おしゃれな空間という要素を強めるためにインスタ映えを打ち出したコンセプトの例です。
最近の若い世代は検索やポータルサイトではなく、インスタグラムなどの口コミを元にサロンを選ぶ傾向が強いです。
そのため、インスタグラムにサロンに通ったことを宣伝したくなるようなおしゃれな空間であればとてもいいPRになります。
実際の店内の雰囲気も作り込みましょう。
30分で疲労全開!仕事疲れのあなたにおすすめです
サラリーマンをターゲットにした場合に効果的なコンセプトの例です。
サラリーマンは時間がない場合が多いため、30分などという具体的な時間があることで利用したいという気持ちにつながります。
コンセプトを決める際は具体的な数字を含めることも効果的です。
コンセプトを決めたらやること
コンセプトを決めたら、内装を決めたり、ブログやWebサイトの開設をしたりとやることが盛り沢山です。
自宅でサロンを開くための手順は「おうちサロンの開業手順10ステップ!初心者でもOK」で解説しています。
おうちサロン|自宅サロンの開業手順10ステップ!初心者でもOKまとめ
おうちサロンを運営していく上で、コンセプトがサロンの集客を左右するといっても過言ではありません。
他サロンと差別化できそうなコンセプトを設計し、それを元にホームページやSNSアカウントを作成していきましょう。
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