自宅でサロンを開業する上で絶対に欠かしてはいけないのが「防犯対策」です。
おうちサロンには、おうちサロンならではの防犯対策が求められます。
リスクも高いことがあるため絶対に徹底しましょう。
本記事では、防犯対策が必要な理由とおすすめの防犯対策をご紹介します。
おうちサロンを開業するなら防犯対策もするべき理由
おうちサロンはその特性上、防犯対策に力を入れる必要があります。その3つの理由をご紹介します。
– 防犯対策をするべき理由 –
- 特定商取引法の関係で住所を公開する必要があるため
- サロン=自宅なので万が一のリスクが高いため
- 自宅でお客様と二人きりになることが多いため
特定商取引法の関係で住所を公開する必要があるため
おうちサロンは自宅がサロンであるため、住所を公開したくないという方が多いかと思います。
しかし、自宅でサロンを開業してwebサイト上で集客を行うからには、webサイトなどに代表者の氏名や住所、連絡先を記載することが義務付けられているのです。
特定商取引法によって以下のように定められています。
1.広告の表示(法第11条)
通信販売に対する規制通信販売は、隔地者間の取引なので、消費者にとって広告は唯一の情報です。そのため、広告の記載が不十分であったり、不明確だったりすると、後日トラブルを生ずることになります。そのため特定商取引法は、広告に表示する事項を次のように定めています。
5.事業者の氏名(名称)、住所、電話番号
引用元:通信販売|特定商取引法ガイド
おうちサロンの場合もここでいう「通信販売」に該当するという意見が多いため、住所や氏名などを記載する義務があります。
自分の住所や氏名を掲載するという点は普通に生活していたら気にする必要のない点であるため、おうちサロン特有の点でもあります。
サロン=自宅なので万が一のリスクが高いため
また、掲載する情報がそっくりそのまま自分のプライベートな情報になるため、万が一のリスクが高いです。
サロンの営業時間の来客であれば問題ないのですが、営業時間外の場合は家族で普通に生活していることになります。
そのような時間に来客や、万が一の強盗が入ったりなどすると自分だけでなく家族に被害が及んでしまうケースもあります。
そのため、おうちサロンの場合は通常以上に防犯を意識する必要があるのです。
自宅でお客様と二人きりになってしまうことがあるため
自宅に自分以外の人間がいない状態でお客様を接客する際は、二人きりになってしまうことを意識する必要があります。
とくに、スタッフが女性でお客様が男性の場合は注意が必要です。
ケースとして多いのが、おうちサロンのスタッフの女性がお客様として家に来た男性に暴行などの被害を受けてしまうケースです。
家に他に人がいないかどうかは、靴の数や部屋の電気がついているかどうかで簡単に判断できます。
家に自分とスタッフ以外誰もいないとわかってしまったら強行に及んでしまう男性は一定数存在します。
これが店舗形式のサロンであれば、他にもスタッフがいてそういうケースは起こりにくいです。
しかしながら、おうちサロンの場合は毎年こういった被害が後を断ちません。
他の部屋に人がいるように錯覚させるために、リビングの電気をつけたり男物の靴を置いたりしましょう。
おうちサロンのホームページや名刺に住所は掲載するべき?
自宅でサロンを開業するにあたって、ホームページや名刺に住所は記載するべきかどうか悩みますよね。
しかし、ホームページの場合は前述の通り、記載する義務があるため悩むまでもなく記載が必要です。
一方で、名刺の場合はその限りではないため記載する必要は特段ありません。
記載しない場合は問い合わせ先を最低限記載するようにしましょう。
せっかくお客様になってくれるかもしれないのに問い合わせ先が記載されていなければ、来客にはつながりません。
メールアドレスやSNSアカウントを掲載して、連絡が取りやすいようにしましょう。
おうちサロンの防犯対策としておすすめの方法
おうちサロンを運営していく上で防犯が非常に大切だということは分かりましたが、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
おすすめの方法を5つご紹介します。
- 電話転送サービスを利用する
- web上に投稿する画像は部屋の中の画像のみにする
- セキュリティ会社と契約する
- 人感センサー搭載のネットワークカメラを利用する
- 盗難保険に加入する
電話転送サービスを利用する
ホームページに記載が必要な電話番号ですが、プライベートで使う家の固定電話の番号や携帯電話ではなく、転送サービスを利用してその番号を記載するようにしましょう。
具体的にはDialpadのようなツールです。
これらのツールを活用することで、新しく携帯電話を用意することなく、仕事用の電話番号を新たに用意できます。
スマートフォンのアプリで電話に出る機能があるため、私用の番号を晒すことなくお客さんの問い合わせに対応できるのです。
私用の携帯電話を掲載することは犯罪につながるケースもあるため、なるべく転送サービスを利用しましょう。
web上に投稿する画像は部屋の中の画像のみにする
ホームページ上にサロンの写真を掲載することが多いかと思いますが、その際はサロンの部屋の中の写真だけを掲載しましょう。
家族の写真や自宅の他の空間を掲載することは、個人情報の特定につながってしまうリスクが生じるため注意が必要です。
SNSアカウントの運用の際に、軽い気持ちでプライベートな画像を投稿してしまう事もあるでしょう。
しかし、些細なことがきっかけで犯罪につながることもあるため気をつけましょう。
セキュリティ会社と契約する
防犯対策をしっかりとするには、セキュリティ会社と契約することが一番です。
セキュリティ会社で防犯カメラを設置したり、万が一の際にすぐ駆けつけてくれるサポートを利用しましょう。
セキュリティ会社と契約と聞くと大事のように思えて、躊躇してしまうサロンのオーナーさんは多いですが万が一があってからでは遅いです。
また、毎年おうちサロンを狙った強盗などの犯罪が後を絶たないため、自分だけは安全だと思い込むのは危険です。
万全のセキュリティ体制を敷くようにしましょう。
人感センサー搭載のネットワークカメラを利用する
ネットワークカメラとは、インターネット経由で閲覧できるカメラのことです。
どこにいてもおうちサロンの様子を監視でき、万が一の際は通報して犯罪を未然に防ぐことが可能です。
また、人感センサーが搭載されているものは人の動きを検知し連動して監視を始め、スマホに通知を送る機能もあります。
これによって、より迅速に何かあった時に気づくことができます。
少し費用は高くなってしまいますが、可能であれば人感センサーを搭載しているネットワークカメラを利用しましょう。
盗難保険に加入する
防犯という視点からは少し外れるのですが、万が一強盗の被害に遭った際に補償を受けるために、盗難保険に加入しておくのもおすすめです。
金品や高価なものが被害に遭うと損害はとても大きくなります。
そこで盗難保険に入っていれば、全額は厳しいかもしれませんが、金銭的な補償を受けることが可能です。
毎月の出費にはなってしまいますが、それを軽視したあまり、数百万円の被害に遭ってしまったというケースも少なくありません。
おうちサロンを開業する際は、盗難保険に入るようにしましょう。
家の中に一人しかいないことをわからせない工夫をする
冒頭でも説明しましたが、男性のお客様が家に他に誰もいないとわかった段階で、女性スタッフに対して危害を加えるというケースがあります。
自宅という場所がサロンである以上、こういうケースのリスクは店舗方のサロンよりは大きいです。
お客側からしても他に人がいないと判断することは比較的簡単ですので、他にも人がいるようにカモフラージュすることが大切です。
具体的には男物の靴を玄関に置く、リビングの電気をつけテレビをつけておくなどの方法があります。
女性が男性と密室で二人きりになる場合は、どのような危険があるかわからないため、防犯対策はとても重要です。
まとめ
おうちサロンの開業にあたっては、防犯がとても重要なことがわかったかと思います。
自分のサロンにあった防犯対策をとり、万が一の際に備えましょう。
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