自宅がそのまま店舗となるため初期費用が安く済むことで人気のおうちサロン(自宅サロン)ですが、あまり深く計画を立てずに安易にお店を開店して失敗に至るケースが後を絶ちません。
集客できずに失敗してしまうおうちサロンに共通する特徴は一体何なのでしょうか?
集客のために絶対に必要なポイントや具体的な集客方法と合わせて解説していきます。
集客に困っているおうちサロン(自宅サロン)の特徴
おうちサロンを始めたはいいものの思ったように集客ができず悩んでいる方は大勢いらっしゃいます。
そういった方々の多くは以下の3つの特徴に当てはまるケースが多いです。
– 集客ができていないサロンの特徴 –
- ターゲットが定まっていない
- 情報収集を積極的に行っていない
- サロンの情報がお客様に伝わっていない
ターゲットが定まっていない
まずはなんと言ってもターゲットの選定がしっかりできていないケースです。
ネイルサロンやまつエクなどのサロンに多いのですが、お店のターゲットを漠然と「20代女性」のように設定していませんか?
今現在、世の中にある大半の物事は飽和していて消費者がお店や、買いたいものを選ぶ側になっていることがほとんどです。
そういった中で漠然としたターゲット設定ではお店に来て欲しい層にリーチできず消費者に選ばれることはありません。
「20代女性」ではなく「彼氏がいなくて美意識高め、SNS映えを気にする20代中盤の女性」のように細かく設定することで初めて消費者に響く、選んでもらえるお店になりうるのです。
今現在明確にターゲットを設定できていない方は年代・性別だけではなくどういった趣味嗜好でどういう性格の人物なのかまでを明確に設定してください。
それに基づいてお店作りをすることで初めて集客につながってきます。
情報収集を積極的に行っていない
次によくあるケースとして情報の収集を積極的に行っていないというケースが挙げられます。
おうちサロンは今や珍しいものではなく多くの方が参入しておりノウハウや知見もかなり溜まっています。
この記事がまさにそうですが、調べたら無料でいくらでも集客やお店作りのための知識を得ることができます。
またYouTubeやTwitterなどのツールでは先輩経営者が積極的に自らの知見を公開していることが多いです。
そういった成功例に積極的にアプローチせずに独学で店舗を運営していてもうまくいくはずがありません。
とは言っても、いきなり有料の情報商材を購入することはお勧めできません。
まずは無料で公開されている情報の中にも有料級の情報は多いので、そこから積極的に収集していきましょう。
また、同業者の情報交換も非常に大切ですのでSNSを活用して積極的に交流していくのもおすすめです。
サロンの情報がお客様に伝わっていない
おうちサロン特有のよくある失敗とも言えるのですが、サロンの情報がお客様に全然伝わっていないという失敗例も多く見受けられます。
たとえば、おうちサロンは自宅がそのまま店舗であるが故に、住所や外観写真、店長やオーナーである自分の写真を公開することが躊躇われがちです。
新しくできたサロンで住所も外観も、顔写真すら公開されていないお店では信用する方が難しく、よっぽど費用面で優位性がない限り集客はうまくいかないでしょう。
住所が WEB上で公開できないのであれば「自宅サロンのため、住所などの詳細情報はご予約時にお伝えしています」といった一言があるだけでも安心感はかなり変わってきます。
また、外観や顔写真の掲載が難しい場合は、サロン内の写真を豊富に用意することで少しでも安心感に繋げましょう。
おうちサロン(自宅サロン)を開業したら集客のためにまずやる3つのこと
失敗するおうちサロンの特徴は当てはまっていましたか?当てはまっていた方はまずはそこの改善から始めましょう。
次に、開業したら集客のためにまずやらなくてはいけない3つのことを紹介します。
これだけは真っ先に行うようにしてください。
– 集客のためにまずやる3つのこと –
- ターゲットを明確にする
- webサイトを用意する
- SNSアカウントを開設する
ターゲットを明確にする
まずはターゲットを明確に定めてください。
先程の失敗する共通点でもお伝えしたようにここがブレると集客がうまくいきませんし、後に紹介する集客ツールもターゲットによって変わってきます。
お店の内観の作りなどを一度ターゲットに寄せて作り込んでしまっては簡単には変更できませんので「このターゲット設定でしばらくはやり通す!」という強い気持ちで明確に設定しましょう。
先ほども述べましたが、年齢性別だけでなく趣味嗜好、ライフスタイル、性格などその人の内面にまで踏み込んでターゲット像を明確に定めてください。
webサイトを用意する
今の時代、WEBサイトがないお店の信用度はかなり低いです。
何十年という歴史があって地域に根付いている場合はその限りではないですが新しく開業するサロンでWEBサイトがないのは致命的です。
WEBサイトは簡単なものであればご自分でも十分に作成が可能ですがパソコンがあまり得意でない方などは専門の人に依頼した方が費用は嵩みますがかえって安く済むことになります。
その際、先ほど定めたターゲットに刺さるようなWEBサイトにしましょう。
若い女性をターゲットにしているのに古風で格式高いWEBサイトではブレてしまうので、必ずターゲットに刺さるよう意識してください。
SNSアカウントを開設する
この後の集客方法にも出てきますがSNSアカウントは可能な限り早い段階で、多く用意しておきましょう。
SNSアカウントの信用性はフォロワー数という指標で測られるのでなるべく早い段階でアカウントを作成しフォロワーを集めた方が後々有利になります。
フォロワーを購入するという方法もありますが、万が一それが発覚すると完全に逆効果で信用が地に落ちてしまいますので注意してください。
コツコツ地道に信頼を集めるためにも開業を決意した段階からSNSアカウントは開設するようにしてください。
また、ここでも最初に定めたターゲット像を意識するようにしてください。
あなたの定めているターゲットに被っている先輩経営者が多くいると思うので、それらのアカウントをよく観察して自分のアカウント作成に活かしましょう。
おうちサロン(自宅サロン)の具体的な集客方法4つを紹介
ここまでの準備が整ったら具体的な集客方法を4つ紹介します。
ターゲットによって効果的な手法は変わってきますが基本的に試して損のする方法はありませんので時間、予算の可能な限り集客には力を入れていきましょう。
- SNS
- ブログ
- 公式LINE
- ポスティング
SNS
まずは先ほどから書いているSNSです。代表的な例で言うと「Instagram」「Twitter」「Facebook」の3点が挙げられます。
後者に行くほど利用するユーザーの年齢層が高くなってくる傾向にあるのでターゲットに一番響きそうなSNSに力を入れましょう。Facebookだけは実名でないと登録できないので注意が必要です。
Instagramdでは画像で雰囲気を、Twitterでは文字で情報を伝えることができます。両者を組み合わせて積極的に集客につなげていきましょう。
最初のうちは誰からもフォローされることがないので自分からターゲットになりそうな人物をフォローしていきましょう。
また、リプライやDMなどでお悩み相談に乗るといった方法も効果的です。そこから来店につなげましょう。
ブログ
続いては「ブログ」です。アメーバブログ(通称アメブロ)が有名ですね。女性をターゲットにしたサロンなどには非常に効果的なツールです。
TwitterやInstagramには文字制限があって長文の投稿は不向きですがアメブロでは制限を気にすることなく長文で想いを伝えることが可能です。
サロンを運営する上での思いや、特に大事にしていること、アピールポイントなどを日々の日記に織り込みながら書いていきましょう。
SNSと比較して利用ユーザーの年齢層が高いので30代以降の女性をターゲットにしている場合は有効な集客ツールです。
公式LINE
今や利用している店舗の方が少ないといってもいいぐらいに有名なツールが公式LINEです。少し前まではLINE@と呼ばれていましたがこの記事を読んでいるあなたもおそらく利用経験があるかと思います。
お店が告知をする際に一斉に送ることはもちろん、ターゲットを絞って配信することも可能なため集客には非常に役に立つツールです。
しかし、無料で使える範囲には限りがあるのである程度のコストは必要になってきます。
公式LINEにはクーポン機能など、リピーターに繋げるためのツールとしても非常に便利なツールが備わっているので絶対に導入していきましょう。
ポスティング
最後に紹介するのがポスティングです。他に紹介した方法とは異なりアナログにはなりますが地域を定めてターゲットを設定している場合は今でも非常に効果的です。
また、業者に依頼すると有料ですがご自身が稼働できるとなればコストもほとんどかかりません。
やって損にはならないので大変ではありますがコツコツと行っていきましょう。ポスティングも馬鹿にはできません。
おうちサロン(自宅サロン)の集客で大切なこと2つ
具体的な集客方法について解説しましたがどれも全て効果的ですので可能であれば全部活用してみてください。
最後におうちサロンの集客で大切なことを2つお伝えします。
– 集客で大切なこと –
- 徹底したお客様目線を持つ
- リピーターを大事にする
徹底したお客様目線を持つ
一つ目は徹底したお客様目線を持つことです。
最初に、住所などを公開しないことはお客様の安心感や信頼性を損なってしまうために気をつけなくてはいけないと述べましたがお客様目線を持つことでそういった点はカバーできます。
もし自分が開店したばかりで名もないサロンに行くことになったら、と言う意識を常に持つようにしてください。
親切すぎて困ることはないので想定される質問や不安な項目は事前に全てWEBサイトに記載するなどしましょう。
また、自分だけでお客様目線を持ち続けることは難しいので可能であれば友人や知り合いに一度来店してもらいましょう。
本音ベースの客観的な意見を聞くことができる貴重な機会ですので耳が痛いことがあるかもしれませんがしっかりと受け入れて店舗運営に活かしてください。
リピーターを大事にする
もう一つ大事なことがリピーターを大事にするということです。
おうちサロンの運営は、軌道になるまでとにかく集客が大変です。新規顧客を掴む難易度は非常に高いのでそんな中で一度来てもらったお客様には絶対にリピーターになってもらうという気持ちを持ちましょう。
お店に来てもらった際にささやかなプレゼントを用意したり退店後にメールやLINEでお礼の挨拶、季節の連絡などを欠かさないようにしてください。
忘れた頃にふらっと来てくれることもあるのでしばらく来てくれないからといってぞんざいに扱うことはせず丁寧に接してあげましょう。
まとめ
おうちサロンは初期費用の低さから多くの人が開業に踏み切っていますが1年後も残っているサロンは非常に少ないです。
本記事で紹介した失敗する人の共通点に気をつけ、集客ツールを積極的に活用し、お客様目線を持ってサロン運営を行ってください。そうすれば集客に困ることは減っていくでしょう。
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