この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
この記事の監修者
㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)
株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。
おうちサロンといえば自宅をサロンとして活用できるため、そのハードルの低さから開業に挑戦する人が増えています。
しかし、開業の仕方がわからない人や集客が思うようにうまくいかない、という理由でコンサルにサポートを依頼する人が増えています。
おうちサロンのコンサルとはどういう内容なのか、料金相場やメリットなどをご紹介します。
おうちサロンのコンサルの役割は大きく分けて3つあります。
一つ目が、開業までのサポートです。
サロンをどのようなコンセプトにするか、集客方法はどうするかなどサロンに関する基礎となる部分をサポートしてくれるものです。
おうちサロンに関する知識が全くなく、開業に不安があるという方が開業までのサポートをコンサルに依頼するケースが多いです。
自分で開業手続きをしたいとお考えなら、以下の記事もご覧ください。
▶︎ おうちサロンの成功はコンセプト次第!具体例も合わせてご紹介
▶︎ おうちサロンのネーミングはとても大切!繁盛するためのポイント3つ
▶︎ おうちサロン開業のために必要な資格・届出は?人気の業種別に解説
▶︎ おうちサロンに開業届は必要?提出方法やメリット・デメリット
▶︎ おうちサロンに必要な開業資金はいくら?業種別・場所別に紹介!
2つ目が、サロン開業後にサロンを軌道にのせるサポートをしてくれるコンサルです。
開業した後に思うように集客ができないこともあります。むしろ、こちらの方が多いでしょう。
どのように集客すれば良いか、ホームページの改善やSNS運用、サービス内容の改善など様々な面からアドバイスしてもらうケースが多いです。
集客に困っているなら、「おうちサロンの集客方法4つを紹介!集客時に大切にすることとは?」で集客のコツを紹介しています。
3つ目が、サロンを拡大するためのサポートをしてくれるコンサルです。
おうちサロンを開業してある程度軌道にのった際に、従業員を増やしたり設備投資をしたりして売り上げの拡大を考えることもあるでしょう。
スタッフの雇い方や育成方法、サービス向上のための設備投資のアドバイスなどをしてくれます。
素人の場合、軌道に乗せた後に拡大するための知識はないことが多いため、この段階でコンサルを依頼するケースも多いです。
コンサルの中にはサロンの運営面だけはなく、技術面でサポートしてくれる場合もあります。
サロンを運営していく上で、自分のサービスに関する能力というものは非常に大切であり、常に磨き続ける必要があります。
しかし、独学で学ぶには限界があるため、技術をしっかりと持っている人からコンサルを受ける必要があります。
「提供できるサービスの質に限界を感じている」「顧客単価を上げるために質を向上させたい」と考えている方は、技術面でのサポートを受けられるコンサルの利用も検討に入れましょう。
おうちサロンのコンサル料金の相場ですが、サポート内容によって変わってくるものの、月額5万円〜20万円です。
数万円台のコンサルの場合は、最初にまとまった時間を設けてアドバイスした後は、LINEやZoomなどで月に2,3回ビデオ会議をするなどしてサポートする場合が多いです。
一方、10万円を超えてくると、月に複数回サロンまで実際に足を運んでもらい、直接サポートを受けることができる場合もあります。
また、月額定額制のコンサルだけではなく、サロンの売り上げが一定額を超えた後に、成果報酬型で月の売り上げの数%を支払うという形のコンサルもあります。
その場合は初期費用がかかることはほとんどありません。
コンサルタントもサロンの売り上げが自分の報酬に直結するため、親身になってサポートしてくれることが多く、最近人気が高くなっています。
おうちサロンのコンサルにはメリットもありますが、気をつけなくてはいけないデメリットもあります。
メリットとして大きいのが、様々なサロンのコンサルを成功に導いた人のノウハウや知見を借りられるという点です。
おうちサロンに初めて挑戦する人は人脈がないことが多く、成功者のアドバイスをもらうことはなかなかできません。
その中でコンサルに依頼すれば数々の実績の中で培った知見が得られるため、自分のサロン運営に活用できます。
事業を軌道に載せるためには成功者に秘訣を聞くことが大切なため、それをコンサルに求めて依頼する方も多いです。
また、コンサルの中には複数店舗のコンサルを同時並行していて、定期的にサロンオーナー同士を繋いで勉強会や交流会を行うこともあります。
サロンオーナー同士の交流は自分では接点がなかなか作りにくいため、コンサルを通してそういった機会が得られるのは非常に大きなメリットと言えます。
他のサロンのオーナーと交流し、運営する上で気をつけていることや技術の交換などを行うことで自分のサロンのサービス品質の向上に繋げられます。
コンサルを受ける相場は月額5万円〜20万円だと言いましたが、中には月額ではなく単発で数十万円〜100万円以上を請求するケースのコンサルもあります。
実力が伴っていて、コンサルサービスの質も良く元が取れればいいのですが、おうちサロンの運営でその料金を取り戻そうと思うと簡単にはいきません。
回収するための期間も半年〜1年以上かかることもあるため、高額なコンサルを受けようとする際は十分な検討が必要です。
デメリットは、コンサルタントによってサポート内容と成果が大きく左右されるという点です。
コンサル選びに失敗してしまい、経験が浅かったり悪質なコンサルに引っかかってしまうとどうなるでしょう。
お金を支払っているのに店の売り上げが全く上がらず、十分なサポートを受けることもできない、ということになります。
そういったことにならないためにも、コンサルを選ぶ際は下調べを入念にするようにしてください。
たとえば、SNSアカウントやブログで日々、サロン運営の秘訣を発信しているコンサルタントは信頼できることが多いです。
何も情報がないコンサルを選ぶよりは、そういったように何かしら発信活動をしているコンサルを選ぶようにしましょう。
また、最近ではSNSなどでフォロワーの多さを売りにしてコンサルと称した悪質な情報商材販売業者も紛れ込んでいます。
通常のコンサルであれば、サロンオーナーに対してしっかりとヒアリングの時間を設け、課題を聞き一人ひとりに適したサポートを提供してくれます。
しかし、そういった悪質なコンサルは「情報が詰まった資料です!」や「動画教材20個付きです!」などと唄い、個別サポートが全くなく、渡される情報もネット上で無料で調べられるものばかり、というケースがあります。
また、SNSでそういった商品を購入する際は契約などを交わさないことも多いため、詐欺にあったとしても立証し訴えることが難しいのです。
コンサルを受ける上では、そういった詐欺まがいのコンサルに引っかからないようにすることも大切になります。
おうちサロンのコンサルを受ける上で向いている人とそうでない人がいます。
どういった人が向いていて、どのような人が向いていないかご紹介します。
向いている人の特徴としては、素直にアドバイスに従って実行できるタイプの人です。
コンサルはあくまでサポートやアドバイスをすることが仕事であるため、そのアドバイスを受けて実際に行動しないと成果は出ません。
そのため、素直にアドバイスを受けて即座に行動に移せるタイプの人がコンサルを受けるのに向いているといえます。
また、ネットやSNSに疎い人もコンサルでサポートを受けるのに向いているといえます。
最近では、おうちサロンの集客の大部分がSNSで行われていることが増えてきています。
サロンを成功させるにはSNSやブログを使いこなせた方が有利なので、SNSやブログが苦手だと失敗する可能性が高いです。
そのため、ネットやSNSに不慣れな人は積極的にコンサルを利用すると良いでしょう。
一方で、頑固でなかなか行動に移せないという人は向いていません。
自分にこだわりや固定観念があってコンサルの意見に対して反論したり、素直に従わず行動になかなか移さない場合は成果につながりません。
また、自己資金があまりない方もコンサルを受けるのには適していません。
おうちサロンでは開店してすぐに黒字になることは少なく、数ヶ月間は赤字が続く場合も多いです。
それにもかかわらず、最初からコンサルを依頼して料金を支払ってしまうと、さらに黒字が遠ざかってしまいます。
資金に余裕があり、コンサルに投資してでも短期間で赤字を回収したいという方でない場合は、コンサルを使わない方が良いでしょう。
YouTubeなどでコンサルの方が無料でサロンを成功させるコツなどを解説している動画が多くあるため、まずはそういった動画を見て自分にできることから初めていきましょう。
その後、資金に余裕が出てきたら自分が今までしてきたことが正しかったかを確かめる意味でも、コンサルにサポートを依頼すると良いでしょう。
おうちサロンのコンサルは、コンサルタント選びがとても重要です。また、素直にアドバイスを聞くことも大切です。
おうちサロンのコンサルを依頼しようと考えている人は、失敗しないためにも本記事を参考にしながら検討してみてくださいね。
自宅でサロンを開くための手順は「おうちサロンの開業手順10ステップ!初心者でもOK」で解説していますので、「自分でやりたい!」という方はこちらをご覧ください!
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