自宅サロンの内装アイデア、生活感ゼロで顧客満足度UP!費用・事例まとめ

この記事の監修者

㈱イレブン技術商品部 部長
インストラクター
村上 琴音(ムラカミ コトネ)

株式会社イレブンで商品開発とインストラクターを担当。資格と現場経験を活かし、個人サロンの成長を支援しています。

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自宅サロンを開いたけれど、なんだか生活感が出てしまって…
もっとお客様に『特別感』を感じてほしい!

おうちサロンを運営する上で、多くの方が抱えるのが「自宅の雰囲気」と「サロンのプロフェッショナル感」の両立という悩みではないでしょうか。

お客様は、施術の技術はもちろんのこと、サロンの空間全体から「癒し」や「非日常感」を求めています。生活感が漂う空間では、せっかくの技術も魅力が半減してしまうかもしれません。

でも、ご安心ください!

この記事では、おうちサロン特有の「生活感」を上手に消し、お客様を魅了する空間づくりの秘訣を、具体的なチェックポイントからデザインの原則、費用、実例まで、完全ガイドとしてお届けします。

「有名なWEBライター」である私が、プロの視点と実践的なノウハウを凝縮しました。この記事を読めば、あなたのおうちサロンが、お客様から「また来たい!」と思われる、特別な場所へと生まれ変わるヒントが見つかるはずです。

目次

自宅サロンの“第一印象”を決める5つのエリア

お客様がサロンに足を踏み入れた瞬間から、お帰りになるまで。すべての体験がサロンの印象を形作ります。特に第一印象は重要!まずは、お客様が必ず通る5つのエリアから見直してみましょう。

門まわりサロンへの期待値を上げるアプローチ演出

自宅の玄関ドアを開ける前から、サロン体験は始まっています。

  • 清潔感は絶対
    表札周り、ポスト、インターホン、玄関ポーチは常に綺麗に。クモの巣や落ち葉などもこまめに掃除しましょう。
  • 「サロンらしさ」をプラス
    小さくても洗練された看板やサイン、季節のウェルカムプランターなどを置くだけで、グッとサロンへの期待感が高まります。
  • 導線の確保
    お客様が迷わずスムーズに玄関までたどり着けるよう、通路は整理整頓し、夜間は足元を照らす照明を設置すると親切です。

玄関】香りとライティングで“非日常”へスイッチ

玄関は、日常から非日常へと切り替わる大切な空間です。

  • 香りでお出迎え
    ドアを開けた瞬間に、サロンのコンセプトに合った心地よい香りが漂うように、アロマディフューザーなどを活用しましょう。強すぎず、ふんわり香る程度が理想です。
  • 照明でムード演出
    暖色系の間接照明などを使い、柔らかく落ち着いた雰囲気を演出。生活感が出やすい靴箱は、目隠しや扉付きのものを選び、お客様用のスリッパは清潔なものを分かりやすく用意します。
  • 視覚的ノイズを減らす
    家族の靴や傘、郵便物などが散乱しないよう、収納場所を確保し、常に整理整頓を心がけます。

サロン室内】動線設計とフォーカルポイントの作り方

施術を行うメイン空間は、機能性とデザイン性の両立が鍵です。

  • スムーズな動線
    お客様がゆったりと移動でき、施術者も効率的に動けるレイアウトを考えます。家具の配置や通路幅に余裕を持たせましょう。
  • フォーカルポイントを設定
    部屋に入ったときに、最初に目がいく「見せ場」を作りましょう。素敵なアート、デザイン性の高い照明、アクセントウォール、美しいドレープのカーテンなどが効果的です。ここに視線を集めることで、他の部分の生活感をカバーする効果も。
  • 収納の徹底
    施術道具や備品は、扉付きのキャビネットやワゴンにすっきりと収納。見せる収納にする場合は、アイテムのデザインや色味を統一します。

トイレ&洗面】口コミ評価が上がるホテルライク術

お客様が意外とチェックしているのが、トイレや洗面スペース。清潔感はもちろん、細やかな配慮が口コミ評価に繋がることも。

  • ホテルライクな清潔感
    水垢や汚れがないのは当然。常に清潔に保ち、掃除用具は見えない場所に収納します。
  • 上質なアメニティ
    肌触りの良いタオル、質の良いハンドソープ、おしゃれなディスペンサー、ちょっとしたアメニティ(綿棒やマウスウォッシュなど)を用意すると喜ばれます。
  • 統一感のあるデザイン
    タオルや小物類の色を統一したり、小さなグリーンやアートを飾ったりするだけで、洗練された印象になります。ここでも香りの演出は有効です。

廊下視線誘導と生活感カットのディスプレイ法

玄関からサロン室、トイレへと続く廊下も、気を抜けないエリアです。

  • 視線誘導
    単調になりがちな廊下には、壁にアートを飾ったり、間接照明で足元や壁を照らしたりして、視線を誘導し、空間に奥行きを持たせます。
  • 生活感を隠す工夫
    家族の写真や日用品などが目に入らないよう、パーテーションやロールスクリーン、収納付きのベンチなどを活用して、プライベート空間とサロン空間をさりげなく区切ります。
  • ディスプレイで世界観を演出
    廊下の壁面やちょっとしたスペースも、サロンのコンセプトに合わせた小物やグリーンを飾ることで、移動時間もお客様を楽しませる空間に変えられます。

生活感を消すデザイン5原則

エリア別のチェックポイントを押さえたら、次は空間全体を「サロンらしく」見せるためのデザイン原則を学びましょう。プロが実践する5つのルールをご紹介します。

コンセプトを明確にする

デザインを始める前に、最も重要なのが「サロンのコンセプト」を明確にすることです。

「誰に、どんな価値を提供したいか?」を考え抜きましょう。


忙しい日常を忘れる、隠れ家のようなリラックス空間
最新トレンドを発信する、スタイリッシュなビューティーサロン
自然素材に囲まれた、心と体を癒すナチュラルヒーリングスペース

この「1行のコンセプト」が、色選び、家具選び、小物選びのすべての基準となります。
迷ったときは、このコンセプトに立ち返りましょう。

色は3色+質感で統一|70:25:5の黄金比

空間に統一感を出し、洗練された印象を与えるには、色数を絞ることが重要です。

  • ベースカラー(70%…壁や天井など、空間の大部分を占める色。白、ベージュ、ライトグレーなどが使いやすい。
  • メインカラー(25%)…ソファ、カーテン、大きめの家具など。サロンのテーマを表現する色を選びます。
  • アクセントカラー(5%)…クッション、小物、アートなど。空間を引き締め、個性を出す色。
  • +質感(テクスチャ)…同じ色でも、木、石、金属、ファブリックなど、異なる質感を組み合わせることで、空間に深みと高級感が生まれます。

キッチン&配線を丸ごと隠す収納&DIYアイデア

おうちサロン最大の敵、それは「生活感」の象徴であるキッチン周りや、ごちゃつく配線です。

隠す収納を徹底

  • キッチンが丸見えの場合は、パーテーション、ロールスクリーン、可動式の棚などで目隠しを。
  • 家電製品は、使用時以外は布で覆ったり、扉付きの棚に収納したりする工夫を。
  • 配線は、ケーブルボックスやモール、結束バンドを使ってまとめ、家具の裏や壁際に隠します。

DIYで解決

  • カラーボックスに扉をつける。
  • 壁に有孔ボードを取り付けて「見せる収納」兼ディスプレイに。
  • 生活感のあるスイッチプレートをおしゃれなものに交換する。

照明計画:色温度×配置でホテル級ムードを演出

照明は、空間の雰囲気を劇的に変える力を持っています。

色温度を使い分ける

  • 電球色(暖色系)
    リラックス効果が高く、サロン空間や待合スペースに最適。
  • 昼白色・昼光色(白色系)
    細かい作業が必要な施術スペースや、清潔感を出したい洗面所などに部分的に使用。調光・調色機能付きの照明も便利です。

一室多灯の考え方

天井のシーリングライトだけでなく、複数の照明を組み合わせます。

  • 全体照明(アンビエント)…空間全体を均一に照らす(ダウンライトなど)。
  • 作業用照明(タスク)…手元をしっかり照らす(スタンドライト、スポットライト)。
  • 装飾照明(アクセント)…壁やアート、植物などを照らし、陰影を作る(間接照明、ブラケットライト)。

デコレーション&グリーンで世界観を完成させる

空間のコンセプトを具現化し、お客様の心をつかむ最後の仕上げです。

  • コンセプトに沿ったアイテム選び
    飾るものは、数よりも質と統一感が大切。コンセプトに合わない雑貨は、かえってごちゃついた印象を与えます。
  • グリーンの魔法
    観葉植物は、空間に生命感と癒しを与え、生活感を和らげる効果があります。手入れがしやすい種類を選び、鉢カバーにもこだわりましょう。フェイクグリーンも上手に取り入れて。
  • 余白を意識する
    飾りすぎは禁物。壁や棚に「余白」を残すことで、洗練された印象になります。

内装にかかる費用と節約術

理想のサロン空間を作りたいけれど、予算も気になるところ。ここでは、DIYと業者依頼、それぞれの費用感とコストを抑えるコツをご紹介します。

自分でやる場合

DIYなら、アイデア次第で費用を抑えながら、理想の空間に近づけられます。

スクロールできます
予算目安できること(例)ポイント
〜1万円・壁の一部にアクセントクロス(シールタイプ)
・照明を1〜2箇所交換(電球や小型のもの)
・クッションカバーや小物を新調・フェイクグリーンを飾る
まずは雰囲気を変えたい箇所から。小物の色や素材感を統一するだけでも効果あり。
〜5万円・壁一面の塗装 or 壁紙貼り替え
・おしゃれな間接照明やスタンドライトを追加
・ラグやカーテンを新調・収納棚やパーテーションを設置
空間の印象を大きく左右する面積の広い部分や照明に投資。収納を見直すチャンス。
〜10万円・床にフロアタイルやクッションフロアを敷く
・デザイン性の高い照明器具に交換
・壁面収納やディスプレイ棚を造作(DIY)・小さめの家具(椅子、テーブルなど)を新調
床や壁など、ベースとなる部分を大きく変更可能。DIYの難易度は上がるが満足度も高い。

(※上記はあくまで目安です。材料費や選ぶ商品によって変動します)

業者に依頼する場合

壁紙の全面貼り替えや、水回り、電気工事などはプロに任せるのが安心です。

費用相場

  • 壁紙・クロス貼り替え:約1,000円〜1,500円/㎡ + 諸経費
  • 床材(クッションフロア・フロアタイル)貼り替え:約2,500円〜5,000円/㎡ + 諸経費
  • 照明器具取り付け:約5,000円〜/箇所 + 本体代
  • 間仕切り壁設置:約8万円〜/箇所
    (※地域や業者、工事内容により大きく変動します)

工期の目安
内容によりますが、内装の一部変更なら数日〜1週間程度が一般的。

見積もりチェックリスト

  • 複数の業者から相見積もりを取っているか?
  • 工事内容(範囲、使用する材料)は明確か?
  • 各項目の単価、数量は記載されているか?
  • 「諸経費」「廃材処理費」などの項目も確認したか?
  • 保証やアフターサービスの内容はどうか?
  • 追加料金が発生するケースについて説明はあるか?

補助金・減税を活用してコストを抑える方法

小規模事業者向けの補助金や、リフォームに関する減税制度が利用できる場合があります。

  • 小規模事業者持続化補助金
    販路開拓等(店舗改装も対象になる場合あり)の取り組みを支援。
  • 地方自治体の助成金
    お住まいの自治体によっては、独自の開業支援や店舗改装の補助金制度がある場合があります。
  • リフォーム減税
    省エネ改修やバリアフリー改修など、特定の工事に対して所得税控除などが受けられる場合があります。(自宅兼サロンの場合、按分が必要なケースも)

(※制度は変更されることがあるため、必ず最新の情報を商工会議所、自治体の窓口、税務署、専門家にご確認ください)

ビフォーアフター実例3選|写真で学ぶ改善ポイント

理論だけでなく、実際に成功したサロンの事例から、具体的な改善ポイントを学びましょう。

6畳ネイルサロン】配色と照明で単価20%UP

  • Before…よくある白い壁紙の部屋。生活感のある家具が混在し、雑然とした印象。蛍光灯の白い光が安っぽく見せていた。
  • After…壁一面を落ち着いたグレージュのアクセントクロスに。家具は白とウッド調で統一。暖色系の間接照明と手元を照らすタスクライトを導入し、リラックスできる高級感を演出。結果、サロンの雰囲気に合わせた高単価メニューの受注が増加。
  • 学び…色数を絞り、照明を変えるだけで空間の「格」は上げられる。

和室アロマサロン】畳→フローリング調で新規客1.5倍

  • Before…典型的な和室。畳や障子が、アロマサロンのイメージと合わず、新規客の獲得に苦戦。
  • After…畳の上に、置くだけのフローリング調フロアタイルを敷き詰め、洋風の雰囲気に。障子は外し、柔らかな光を通すロールスクリーンに変更。アジアンテイストの家具とグリーンを配置し、癒やしの空間を創出。HPやSNSで内装写真をアピールしたところ、問い合わせが増加。
  • 学び…既存の部屋のイメージにとらわれず、床材や建具の変更で大きく印象を変えられる。

5㎡まつエクサロン】鏡貼り+収納で予約3週間待ち

  • Before…狭小スペースで、施術ベッドとワゴンでいっぱい。収納が少なく、物が溢れて圧迫感があった。
  • After…壁一面に大きな鏡を設置し、空間に奥行きを演出。ベッド下のデッドスペースを活用した収納や、壁付けの薄型キャビネットを導入し、床面積を確保。白を基調に、ゴールドの小物をアクセントにして、狭くても洗練された印象に。使い勝手とデザイン性の向上で、リピート率が上がり、予約困難な人気サロンへ。
  • 学び…狭い空間こそ、鏡の効果と徹底した収納計画が不可欠。

必須アイテム&おすすめ間取りQ&A

最後に、おうちサロン運営をスムーズにするための、具体的なアイテムや間取りに関する疑問にお答えします。

サロン運営に欠かせない設備・家具10選

業種によって異なりますが、共通して検討したい基本アイテムです。

  • 施術用ベッド or チェア…お客様が長時間快適に過ごせるもの。高さ調節機能があると便利。
  • 施術用スツール…施術者が疲れにくい、高さ調節やキャスター付きのもの。
  • ワゴン…施術道具を整理し、手元に置いておくためのもの。
  • カウンセリング用テーブル&チェア…お客様と落ち着いて話せるスペース。
  • 照明器具…手元を照らすタスクライト、空間を演出する間接照明など。
  • 収納家具…タオル、備品、カルテなどを整理・保管するもの。
  • …お客様が仕上がりを確認するためのもの。空間を広く見せる効果も。
  • パーテーション or スクリーン…プライベート空間との仕切りや、空間のゾーニングに。
  • お客様用ハンガーラック or クローク…上着や荷物を置くスペース。
  • 音響設備…リラックスできるBGMを流すためのスピーカーなど。

(※その他、業種に応じて消毒設備、タオルウォーマー、レジ、予約システムなども必要になります)

6畳で足りる?レイアウトと動線の黄金比

「6畳だと狭いのでは?」と心配される方も多いですが、工夫次第で十分に機能的で快適なサロン空間は作れます。

  • ゾーニング…限られた空間を「施術エリア」「カウンセリングエリア」「(簡易的な)待合エリア」などにゆるやかに区切ります。家具の配置やラグなどで視覚的に分けるのがコツ。
  • 動線の確保…施術者とお客様の動線が交差しないよう、最低でも60cm以上の通路幅を確保したいところ。特にベッド周りは余裕を持たせましょう。
  • 家具選び…圧迫感の少ない、背の低い家具や、脚付きのデザインを選ぶと、床が見える面積が増え、広く感じられます。多機能な家具(収納付きベンチなど)も有効です。
  • レイアウト例…入り口から見て奥に施術ベッドを配置し、手前にカウンセリングスペースを設けるなど、視線が奥に抜けるようにすると広がりを感じさせます。

よくある質問(ペット・子ども・騒音対策など)

おうちサロンならではの悩みについても、対策を考えておきましょう。

ペットがいる場合

  • アレルギーのお客様もいるため、予約時にペットがいる旨を伝え、了承を得るのが基本。
  • 施術中は、ペットがサロン空間に入らないよう、完全に隔離する。
  • 抜け毛や臭い対策として、こまめな掃除、空気清浄機の設置、消臭対策を徹底する。

小さい子どもがいる場合

  • お客様には事前に子どもの在宅可能性があることを伝え、理解を得る。
  • 施術時間は、子どもが保育園や学校に行っている時間帯や、家族が見てくれる時間帯に集中させる。
  • ベビーゲートの設置や、音漏れに配慮した部屋の配置、防音対策(防音カーテン、ドアの隙間テープなど)を検討する。

生活音・騒音対策

  • 家族に協力をお願いし、お客様がいる時間帯は静かに過ごしてもらう。
  • インターホンや電話の音量を下げる、または留守電設定にする。
  • リラックスできるBGMを適度な音量で流すことで、多少の生活音をカバーする。
  • 必要であれば、二重窓や防音壁などのリフォームも検討する(費用は高め)。

まとめ|今日からできるチェックリスト&無料診断のご案内

おうちサロンの「生活感ゼロ」は、お客様への最高のおもてなしであり、あなたのサロンの価値を高める重要な要素です。

今日からできること

  • 玄関の掃除と整理整頓をする
  • サロン空間にフォーカルポイントを作る
  • 照明の色温度を見直してみる
  • 不要なものを処分し、収納方法を工夫する
  • コンセプトに合った香りを導入する

今回ご紹介した内容を参考に、まずはできることから少しずつ、あなたのサロンを理想の空間へと近づけていってください。

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