おうちサロン|自宅サロンの種類や必要な資格!開業のメリット・デメリットも解説

自宅でサロンを開業したいという人の中には、すでに持っている資格や技術を活かすのではなく、これから技術を身につけたいと考える人もいるでしょう。

おうちサロンを開いている人は、メジャーなエステやネイル以外にもあらゆるサービスをお客様に提供しています。

この記事では、「おうちサロンを開業したいけど、どんなサービスにしよう?」と考えている人のためにおうちサロンの種類を紹介します。

自宅でサロンを開業するメリットやデメリットについても解説しているので、開業を迷っているならぜひお読みください。

おうちサロンの種類

おうちサロンの種類は数えきれないほどあります。その中でも人気が高い以下の4種類のサロンを紹介します。

– おうちサロンの種類 –

  1. 美容系
  2. エステ系
  3. 教室系
  4. メンタル系

大枠で分けると上記の通りですが、具体的にどのような種類があるのかそれぞれ見ていきましょう。

美容系

  • ネイルサロン
  • まつエク・まつ毛パーマサロン
  • ヘアサロン

美容系サロンは、ネイルやまつエクなど、お客様の美容に関わる施術を行うサロンです。

ネイルやまつエクサロンは、初期投資の費用が少なく済み、小さな場所でも営業できるため、おうちサロンとして人気です。

ネイリストは美容師免許がいらないので、ネイルサロンの開業は比較的簡単にできます

美容サロンに通うお客様は、プライベート空間で落ち着いて施術を受けたいという方が多いので、リラックスできるおうちサロンは最適です。

エステ系

  • フェイシャル
  • ボディ
  • 脱毛
  • リラクゼーショントリートメント

エステ系サロンは、ボディケアやフェイシャルエステなど、お客様のからだに直接触れて施術を行うサロンです。

マッサージや鍼灸院のように治療を目的としないエステサロンを開業するにあたって資格は必要としません。

しかし、継続的に通われるお客様が多いので、リピートしてもらえるだけの技術や知識が必要となります。

エステサロンに通うお客様は、心身の疲れを癒したいと思っている方がほとんどです。

他にお客様のいないおうちサロンは、ゆったりと過ごせるので好まれやすいです。

教室系

  • お料理
  • ヨガ
  • 語学
  • ハンドメイド制作

教室系サロンは、特定の分野の技術や知識を教えるサロンです。

誰かに何かを教えるとなると資格や経験がないといけないと思う方もいるかもしれませんが、自分の得意なことや他の人よりも経験が豊富にあることが誰かの役に立つ場合がほとんどです。

おうちサロンの場合、マンツーマンや少人数での開催になるので、アットホームな雰囲気が強みになります。

おうちサロンで何かを教わりたいお客様は、講師のライフスタイルに興味があることがほとんどです。

親しみをもって気軽に通えるおうちサロンは人気の傾向があります。

メンタル系

  • カウンセリング
  • コーチング
  • ヒプノセラピー

メンタル系サロンは、カウンセリングやメンタルセラピーでお客様の心の悩みを解決し、ストレス軽減を目的としたサロンです。

カウンセラーには種類がたくさんあり、民間のスクールで勉強をして資格を取得することも可能です。

サロンのスペースをそれほど必要としないため、おうちサロンに向いています。

じっくりと話を聴いてもらいたいお客様にとって、他の人の目が気にならないおうちサロンは強い味方になります。

おうちサロンの開業に資格は必要?

おうちサロンを開業するのに必要な資格について、インターネット上には数多くの情報が出回っています。

そのほとんどが、資格取得を目的としたスクールの宣伝なのが現状です。

おうちサロンを開業するにあたって、資格取得が必要か悩んでいる方のために、本当に必要な資格をお伝えします

資格には国家資格と民間資格の2種類があります。

国家資格とは

国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格。法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高い。

引用元::『国家資格の概要について』文部科学省ホームページ

民間資格とは

民間団体や企業が、独自の審査基準を設けて任意で認定する資格。民間資格は法律によって制度化されていない
引用元:『民間資格』資格の王道

つまり、国家資格を必要とする業種以外は資格がなくてもおうちサロンを開くことができます

ただし、資格がなくても開業はできますが、お客様の立場からすると資格があった方が安心できます。

そのため、一般的にはスクールや教室で勉強をして民間資格を取得してからおうちサロンを開業する流れが主流です。

資格については「おうちサロン開業のために必要な資格・届出は?人気の業種別に解説」で詳しく解説しています。

おうちサロン|自宅サロン開業のために必要な資格・届出は?人気の業種別に解説

おうちサロンを開業するメリット

おうちサロンを開業するメリットについてまとめました。

- おうちサロンを開業するメリット -
  1. 開業にかかる費用が抑えられる
  2. 仕事と家事を両立させやすい
  3. お客様のプライバシーを守りやすい
  4. お客様との距離を近くできる

開業にかかる費用が抑えられる

おうちサロンは自宅の一室を使用するため、改修工事や内装工事が店舗ほど必要ありません。

サロンを開業するとき、いちばんお金がかかるのがサロンの空間づくりです。自宅の場合、すでに設備が整っているので、新しい物件で一から準備を始めるよりも断然費用が安く済みます

敷金・礼金のように物件を契約する際に必要になる費用がかからないのも大きな強みになります。

具体的な開業資金が気になる方は「おうちサロンに必要な開業資金はいくら?業種別・場所別に紹介!」をご覧ください。

おうちサロン|自宅サロンに必要な開業資金はいくら?業種別・場所別に紹介!

資金集めに不安があるなら「おうちサロンの開業資金に使える助成金&補助金まとめ」もチェックしましょう!

おうちサロン|自宅サロンの開業資金に使える助成金&補助金まとめ

仕事と家事を両立させやすい

おうちサロンの仕事をはじめると、通勤時間がゼロになります。

そのため、家族を見送ってから仕事の支度をすることが可能です。完全予約制にすれば、家族の予定を優先して働くこともできます。

子どもの長期休みや学校行事にも対応できますし、自分のスキルアップのための時間も確保しやすくなるでしょう。

お客様のプライバシーを守りやすい

おうちサロンは、スタッフが1人のみの場合がほとんどです。お客様からすると、いつも同じスタッフが対応してくれる安心感がうまれます。

エステやボディケアなどのサロンの場合、プライベートサロンを希望されるお客様は多くいます。

他のお客様に会いたくない、他の人に聞かれたくない悩みがあるというお客様にとってプライベート空間が確保されているおうちサロンは強い味方です。

お客様との距離を近くできる

おうちサロンの一室と生活空間はしっかりと分けることが大切です。

しかし、何度もリピートしてくださるお客様と近づきたいと感じたら、プライベートな空間に招いて打ち解けることもできます。

自宅に子どもがいる場合、お子さま連れのお客様を受け入れやすくなるでしょう。

常に生活空間もキレイにしておく必要がありますが、オープンにすることでお客様との距離を縮めることができます

「おうちサロンの空間ってどうすればいいの?」と疑問をお持ちの方は、「おうちサロンの内装のコツとアイデア!生活感をなくすためにすること」をお読みください。

おうちサロン|自宅サロンの内装のコツとアイデア!生活感をなくすためにすること

おうちサロンを開業するデメリット

- おうちサロンを開業するデメリット -
  1. 集客に向けて宣伝が出しにくい
  2. 夜間の予約を受けにくい
  3. 立地の面で不利になることがある
  4. オンとオフの区別がつけにくい

集客に向けて宣伝が出しにくい

おうちサロンの場合、セキュリティーの面から不特定多数の人に住所を知られたくないと非公開にするケースが多くあります。

そのため、お店の場所を明確に伝えられる店舗に比べて集客力やお店の信用度が下がってしまう傾向があります。

ご新規のお客様を獲得するのが難しい分、リピート率を上げる工夫を積極的にし、口コミを利用した集客に力を入れる必要が出てきます。

夜間の予約を受けにくい

おうちサロンを家族と住んでいる自宅で開業する場合、夜遅くまで営業することは難しくなります。

家族の生活リズムを守ることも大切ですし、お客様がご家族の生活音を気にすることも考えられます。

そのため、仕事帰りの時間を好むお客様をメインターゲットにすることは避けた方が無難になってきます。

営業時間が限られてしまう分、取りこぼしてしまう予約やお客様がいることを割り切る必要があるでしょう。

立地の面で不利になることがある

通常、サロンを開業するにあたって立地はとても重要なポイントになります。

ターゲット層を明確にした上で集客に効果的な立地を調査してサロンの場所を決めます。

ところが、おうちサロンの場合は立地を選ぶことができません。集合住宅の場合、営利目的で部屋を利用できない規約になっていることもあります。

自宅の場所が住宅街の奥地にある場合、お客様がおうちサロンの場所を探しにくいという問題もおこります。

オンとオフの区別がつけにくい

おうちサロンの仕事は、お客様の施術やレッスンだけではありません。

お客様が帰ったあとに、お客様にお礼のメールを書くほか、売上管理などの事務作業をする必要もあります。

自宅でありながら、常にサロンの仕事ができてしまう環境なので、自分で区切りをつけることが重要になります。

サロンの仕事に夢中になりすぎて、家族から不満の声があがってしまうとおうちサロンを続けるのが難しくなってしまうこともあります。

おうちサロン開業のデメリットを解決する方法

集客のむずかしさや立地の問題を解決する方法

おうちサロンを開業してから、リピーターのお客様が定着するまでは新規のお客様を集客しないといけません。

その際、自宅の住所や電話番号を公開できないというのは大きなデメリットだと感じるかもしれませんが、実際はそこまで問題ではありません。

たとえ住所がわかっていても、「どんな人が、なんのサービスを提供しているのか」がわからなければ、わざわざ予約しようとは思わないのがお客様の心理だからです。

そのため、おうちサロンの集客はお客様が安心して「このサロンに行ってみたい」と思える内容の発信をすることが大切になります。

たとえば以下のような内容を実際の写真つきで広告やSNSに発信することで、お客様にとって住所がわからないことや立地が不便なことは気にならなくなります。

  • プロフィール
  • おうちサロンへの想い
  • おうちサロン開業までのストーリー
  • おうちサロンのコンセプト
  • 施術やレッスンの流れの紹介
  • メニュー・コース案内と料金
  • お客様の声

オンとオフの区別をはっきりとさせる方法

店舗勤務と同様にタイムスケジュールをしっかりと組みます。オフの日は事前に設け、その日は仕事をしないと決めましょう。

おうちサロンのメリットである自分の都合で働けるということは、ダラダラと仕事ができるというわけではありません。

仕事用の携帯電話を用意してオフの日は電源を切るなどの対策も効果的です。

また、サロンの業務に含まれる事務や経理作業の時間もしっかりと勤務時間内に確保しましょう。

まとめ

おうちサロンを開業するにあたって、提供できるサービスはたくさんあります。

資格が必要なものだけでなく、これまでの経験を活かしてお客様によろこんでいただけるものがほとんどです。

おうちサロン開業は資金面でのハードルが低く、ライフスタイルに合わせた働き方ができる反面、集客で苦戦しやすい、オンとオフの切替えが難しいことがあります。

おうちサロンを開業する上で大切なのは、お客様が安心して通えるサロンであることと同時に、自分や家族にとっても居心地のいいライフスタイルであり続けることです。

ぜひ、おうちサロンのメリットとデメリットを参考にあなたにしかできないサロンを開業させてください。

ここまで読んで「やっぱりおうちサロンを開きたい!」と思ったら、具体的な開業手順が分かる「おうちサロンの開業手順10ステップ!初心者でもOK」もぜひご覧ください。

おうちサロン|自宅サロンの開業手順10ステップ!初心者でもOK

 

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