おうちサロン|自宅サロンの開業手順10ステップ!初心者でもOK

ネイルやまつエク、エステの資格をせっかく取ったのに、その資格をうまく使えていないという人も多いのではないでしょうか。

そんな時に始めやすいのが「おうちサロン」での開業です。

おうちサロンは自宅とサロンが一緒なので、テナントを借りるよりもリスクが少なく、開業するにはおすすめです。

そこでこの記事では、実際におうちサロンを開業するための10ステップをそれぞれ解説していきます。

おうちサロンを開業するための10ステップ

これからおうちサロンを開業するなら、以下の10ステップで進めていくと安心です。

- おうちサロンの開業10ステップ -
  1. ターゲットを決める
  2. コンセプトを決める
  3. おうちサロンの開業資金を計算する
  4. 開業する物件を決める
  5. 内装や設備を整える
  6. おうちサロンの名前を決める
  7. ロゴや名刺を作成する
  8. メニューを決める
  9. 開業手続きを行う
  10. 集客する

一つひとつをしっかり進めていかないと、後々の集客にひびいてお客様に来てもらえないサロンになってしまいますので、一つずつ丁寧に進めていきましょう。

ステップごとに解説していきます。

STEP①:ターゲットを決める

最初に決めるのはターゲットです。ターゲットとは「誰に」サービスを提供するかということです。

具体的にターゲットを決める際には属性(例:20代女性)、価値観(例:仕事が大好き)、悩み(例:職場でもできるかわいいネイルをしたい)を決めることが重要です。

このターゲットを決めることによって、この後に決める「コンセプト」や「内装」「メニュー」「集客」などスムーズに決められるようになります。

おうちサロンでどんなサービスを提供したいのか決まっていないなら、以下の記事を参考にしてみてくださいね。

▶︎ おうちサロンの種類や必要な資格!開業のメリット・デメリットも解説

おうちサロン|自宅サロンの種類や必要な資格!開業のメリット・デメリットも解説

▶︎ おうちサロン開業のために必要な資格・届出は?人気の業種別に解説

おうちサロン|自宅サロン開業のために必要な資格・届出は?人気の業種別に解説

STEP②:コンセプトを決める

次にコンセプトを決めます。コンセプトとは、一言でいうとおうちサロンの「魅力」です。

ターゲットは相手を主軸に考えますが、コンセプトはおうちサロンを主軸に考えます。つまり「おうちサロンでどのような価値を提供するか」という部分です。

たとえばエステサロンでも、ブライダルエステなのか、痩身エステなのか、フェイシャルエステなのか。ブライダルエステでもどのようになって欲しいのかという部分を決めていきます。

これが明確になっていると、お客さんにサロンの価値が伝わり、あなたのおうちサロンに行く理由ができます。

STEP③:おうちサロンの開業資金を計算する

ターゲットとコンセプトを決めたら、実際にお店を開業する資金を計算していきます。

開業する資金はそれぞれの分野によって変わってきますので、今回はネイル、まつエク、エステのそれぞれについて解説していきます。

ネイルサロンの開業資金

自宅でネイルサロンを開業する資金は30万円〜になります。

大きな機材は必要なく、ネイル用UVライトやネイルカラー、ストーン、タオル類、消耗品などで最低20万円ほどになります。

その他必要に応じて、イスやテーブル、レジ、小物類などが必要になってきます。

まつエクサロンの開業資金

自宅でまつエクサロンを開業する資金は、保健所に登録が必要で要件に合うように場所を整えないといけません。

そのためネイルで開業する場合に比べると資金が必要になります。

内装費用として、少なくとも30万円ほどは見積もっておいた方が良いでしょう。

それ以外にも施術ベッドやイス、つけまつげやグルーなど備品・消耗品で30万円ほどかかります。

そのためまつエクをおうちサロンで開業する場合、最低でも50万円ほどの費用がかかります。

エステサロンの開業資金

自宅でエステサロンで開業する資金は、施術のメニューによって幅広いです。

オールハンドのメニューのみであれば、少ない資金でも開業できますが、機材を導入するとなるとその機材費がかかります。

オールハンドのメニューのみの場合、施術ベットやオイル、タオルなどの備品消耗品で30万円ほどかかります。
機材を使う際は、30万円の費用にプラスして、機材費がかかる計算になります。

機材はリースで購入できるものもありますので、初期費用を抑えたい人は利用を検討してみると良いでしょう。

“開業資金がいくらかかるか”についてさらに詳しく知りたい場合は「おうちサロンに必要な開業資金はいくら?業種別・場所別に紹介!」もご覧ください。

おうちサロン|自宅サロンに必要な開業資金はいくら?業種別・場所別に紹介!

“開業資金を集める方法”についても「おうちサロンの開業資金に使える助成金&補助金まとめ」にて紹介しています。

おうちサロン|自宅サロンの開業資金に使える助成金&補助金まとめ

STEP④:開業する物件を決める

既にある自宅で開業する場合は必要ありませんが、新しく物件を探す人もいるかと思います。店舗がどこにあるのかは、集客する上でも非常に重要な要素です。

これを決めるにあたり重要なのがステップ①で考えた「ターゲット」です。

ターゲットの生活リズムやパターンを考え、仕事帰りに行きやすい駅前が良いのか、それとも自宅に近い住宅街が良いのかを決めしょう

おすすめの探し方は、実際に不動産屋さんに足を運ぶことです。

インターネット上でも物件は見られますが、その不動産屋さんしか持っていない物件もあったり、現地の人の話や街の雰囲気を確認しながらだと思いがけぬ発見や情報が手に入ります。

そのためできる限り借りたい街の不動産屋に行って、物件を紹介してもらいましょう。

STEP⑤:内装や設備を整える

店舗が決まったら、内装や設備を整えます。内装はターゲットやコンセプトに合わせて作っていきます

まつエクでおうちサロンを開業しようとしている場合は注意が必要です。

まつエクは保健所の許可が必要なため、保健所の要件を満たす必要があります。

保健所に確認されるポイントは「床」「洗い場」「照明」「換気」「待合室」「面積」です。

事前にしっかりとチェックをしてから、内装や設備を整えましょう。

STEP⑥:おうちサロンの名前を決める

おうちサロンの名前は店の象徴になるので、自分の愛着が沸くような名前が良いです。

しかし、おうちサロンの名前をつける際の注意点が2つあるので説明します。

近くのお店を調査する

1つ目の注意点は近くに同じ名前や似たような名前がないかを調査することです。

近くに似た名前や似たような名前の店があると、せっかく広告をうっても認知されづらく、既存のお店の広告だと勘違いされてしまう可能性もあります。

そのため周辺にあるお店の店名はしっかりとチェックしておきましょう。

覚えづらい名前は避ける

もう1つは、覚えづらい名前はできるだけ避けることです。

集客する際、おうちサロンの名前を見て、覚えづらいと敬遠されがちになります。

特に中高年の人がターゲットになる場合は、それがより顕著になります。ターゲットに合わせて覚えやすい名前をつけるようにしましょう。

おうちサロンの名前の付け方については「おうちサロンのネーミングはとても大切!繁盛するためのポイント3つ」で紹介しています。

サロン名は一度決めるとその後変えるのが面倒ですので、名付けに失敗しないためにも必ずチェックしてくださいね!

おうちサロン|自宅サロンのネーミングはとても大切!繁盛するためのポイント3つ

STEP⑦:ロゴや名刺を作成する

次にロゴを作り、そのロゴを用いて名刺を作成します。

ロゴはお店の看板です。そのロゴを覚えてもらえば、自然とおうちサロンを認知してもらいやすくなります。

実際に看板としてロゴを使う場合は、わかりやすいのが重要になります。遠くから見ても、何のお店かというのがわかるようなロゴだと理想的です。

ロゴが完成したら、名刺を作ります。

名刺はお客さんに渡すこともありますし、おうちサロンを開業する際の挨拶周りにも必要になります。

名刺にはおうちサロンの名前や、ロゴ、氏名、住所、電話番号などを入れておきましょう。

STEP⑧:メニューを決める

メニューの作成は、お店の売り上げを構成する要素になるので非常に重要です。

決める内容としては、「サービス内容」「料金」「時間」です。

サービス内容

サービス内容は実際にお客さんに提供する施術の内容です。このサービス内容は独自性が重要になります。

サービス内容がどこにでもあるようなものだと、あなたのおうちサロンに行く理由がなく、価格競争に巻き込まれてしまいます。

そのため、サービス内容で他のサロンと差別化しましょう。注意点としては、独自性が強すぎて何のサービスかわからなくならないようにすることです。

独自性がありながらも、お客さんにとってわかりやすいサービス内容とすることを意識しましょう。

料金

料金を決める時の注意点はつあります。1つは地域のライバル店を調査することです。

同じようなお店で同じようなメニューがある場合、基本的には安い方にお客さんは行ってしまいます。

サービス内容で差別化をしつつ、料金もライバル店の料金体系も意識して作りましょう。また都心と田舎では同じお金でもその価値が変わってきます。

たとえば都心では6,000円の施術が普通でも、田舎に行くと6,000円は高いと言われることがあります。そのため、その地域の相場感を理解しておくことは料金を決める際に重要です。

時間

メニューの時間を決める際に注意する点は2つあります。

1つは余裕を持った時間設定にすることです。

60分の時間と区切っても、電話がなったり、飛び込みのお客さんがきて対応していると60分の時間では収まりません。

そのため多少余裕をもった時間設定をしましょう。

2つ目は施術をする前後の時間も考慮することです。

お客さんが来店してから施術に入る前までの時間、施術が終わってから帰られるまでも時間が必要です。

その時間を計算しておかないと、次にくるお客さんをお待たせしてしまう可能性もあります。

実際にシミュレーションを行い、どれくらいの時間がかかるを把握しておきましょう。

STEP⑨:開業手続きを行う

準備が整ってきたら開業する手続きを行います。

おうちサロンを開業して売上が発生すると、税金を納める必要があります。その準備として、税務署に開業届を提出します。

開業届はおうちサロンを開業した日から1ヶ月以内にと決まっていますので、遅れずに納税地に提出しましょう。

また、まつエクでおうちサロンを開業しようとする場合、営業許可を得るために保健所に美容所登録が必要です。

美容所登録は、おうちサロンを開業する1〜2週間前までに「美容所開設届出書」を提出し、保健所の職員が要件を満たしているかをチェックしにきます。

この審査が無事に通れば美容所確認済証が発行され、まつエクをおうちサロンで開業することを許可されます。

保健所の許可を取らずに営業すると、30万円の罰金が課せられますので必ず忘れないようにしましょう。

開業届の提出方法や提出することのメリット・デメリットについては「おうちサロンに開業届は必要?提出方法やメリット・デメリット」で紹介しています。

おうちサロン|自宅サロンに開業届は必要?提出方法やメリット・デメリット

STEP⑩:集客する

集客がこれまでのステップ中で一番重要で難しいポイントです。

これまでのステップがいくら上手く作れても、集客ができないと売り上げは作れません。

集客には大きく分けて、インターネット上で施策を行うオンラインの集客方法と、インターネットを使用しないで行うオフラインの集客方法があります。

オンラインの集客方法

オンラインの集客方法の代表的なものはサイトからの集客です。

おうちサロンのサイトを作成して、そのサイトを見た人が実際にお店を運ぶ形になります。

しかしサイトも作っただけでは、見てくれる人はいません。

その為、検索した時に上位にくるようにSEO対策を行ったり、検索した時に広告を表示させるPPC広告などをの施策が必要になります。

オフラインの集客方法

オフラインの集客方法の代表的なものはチラシです。チラシを作成し、ポスティング や新聞折込を利用して集客します。また看板での集客も効果的です。

実際におうちサロンの近くを通る人が看板を見るため、通える範囲の人が見てくれます。

おうちサロンの集客方法については「おうちサロンの集客方法4つを紹介!集客時に大切にすることとは?」でさらに詳しく紹介しています。
おうちサロン|自宅サロンの集客方法4つを紹介!集客時に大切にすることとは?

まとめ

上記の10のステップが、おうちサロンを開業するために必要な準備です。

やることが多いように見えますが、1つずつ決めていけばスムーズにおうちサロンが開業できますよ!

また、開業に伴う設備投資や自宅でサロン運営を行う上で欠かせない出費は経費にすることができます。

経費を管理して青色確定申告をすれば節税につながるので、どんなものが経費として計上できるのか「おうちサロンの運営で経費にできる6つの出費!便利なツールも紹介」でチェックしてくださいね。

おうちサロン|自宅サロンの運営で経費にできる6つの出費!便利なツールも紹介

 

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